お庭の方角を考える
北向きで日が当たらない庭と東南角で冬でもたっぷり日が当たる庭では、そこに植える食物や木は、その後の成長や管理方法が大きく変わってきます。最悪は枯れてしまいます。
夏と冬でどの方向からどのくらい日が当たるのか庭の植物を考える上で大きなポイントです。
例えば、朝から午前中のほんの少しの時間しか日が当たらず、しかも冬は1日中日陰だとほとんどの植物の生育環境にとってはあまり適していません。
また、反対に日当たりの良い場所に暑さに弱い植物、山野草などを植えると枯れてしまいます。
風の方向を考える
海辺に近い場所、台風の影響がある地域などは、お庭の植物を風の吹きつける場所からどう守るのかが大切なポイントになります。敷地に余裕があれば、対策として常緑樹を植えて風(防風林)を防ぐという方法が考えられます。
植栽の種類では、日当たりが良ければウメバガシ、シイ、日当たりが悪い場所ならば、サンゴジュ、ツバキ、スギなどがいいでしょう。
お庭が狭い場合は防風ネットで風を弱めたり、”よしず”なども効果があります。
風に強い植物としては一般的に草丈が低く花や葉が小さくて厚いものが強いとされています。春ならパンジーやデージー、夏ならばサルビアやニチニチソウなど。
お庭の土は植えたい植栽にあっているの?
お庭の土が乾燥しやすく、砂のような場合は堆肥や腐葉土などを混ぜて肥やす必要があります。
また、雨の日に、すぐ水たまりができたりジメジメする土で水はけが悪い場合は別に排水工事が必要になります。
排水方法としては土管を設置するなど大規模な方法から、20〜30センチ程度の盛り土をする方法でかなり改善できる場合もあります。
周囲にどんな建物が建っているか?
周囲がコンクリートの壁で閉塞感があって広がりがない場合は、壁にラティスフェンスを巡らせ、つる性の植物を這わせるといいです。
逆に、見晴らしが良い場合は、外から見られないように背の高い樹木などを植えると自然とリラックスできるお庭の空間ができます。
庭の周囲が植栽などで緑豊かな空間だと視覚的・感覚的にリラックスして、日々お庭を楽しめます。
給水管やガス管の位置を見落としていませんか。
案外、見落としがちなのが、吸水管とガス管で、そこの場所は地面を深く掘ることができないため大きな木を植えることができません。
また、家の周囲に電柱がある場合は車庫入れ時など影響を考える必要があります。
雨が降った時に屋根から水が落ちる位置かどうか、エアコンの排水する箇所、室外機の位置など細部にもある程度は気を配りましょう。